産後うつ ブログ

 

 

おめでとうございます!もう言われ慣れちゃいましたか?(笑)
女性にとって、出産は人生の中でも、とても重要で大きなイベントの1つです。

 

 

大切なイベントであると同時に自分もまわりも様々に変化しますよね?

 

 

それが家庭であったり、仕事であったり、友人関係であったり、親戚関係であったり・・・

 

 

実に様々な変化があって、時として体調の不調や精神のバランスが崩れたりすると
ギブアップしそうになっちゃう方もめずらしくはないのです。

 

 

あなたの場合はどうでしょうか?

 

 

まず、産後うつに対して正しい知識と、産後うつにならないような対処方法を知りましょう。

 

 

また、万が一産後うつになってしまったとしても、そこで落ち込まず、しっかりと前向きに
治療に立ち向かう勇気も必要なのです。

 

 

常にポジティブにとらえれば
解決できない問題なんてありません!

 

 

 

 

 

まず、産後うつ とは どのような病気か?

 

 

産後うつとは、一体どのような病気なのでしょうか?

 

 

産後うつってテーマにうつる前に
まずは「うつ病」がどんな病気であるか整理してみます。

 

 

近年、うつ病になる人が世界中で急増していると言われていますよね。

 

 

その証拠に2017年の世界保健デーのテーマに選ばれたものが
「うつ病」だったのです。

 

 

WHOの調査によれば、全世界のうつ病患者数は
2017年の時点で3億人を超えており
うつ病患者の自殺は年間約80万人いるということが
既にわかっているんです。

 

 

全世界で一丸となって対応することが求められており
うつ病の特徴を理解して青年期妊娠出産期の女性
高齢者のグループに分類して研究していくことが
大切だと考えられています。

 

 

厚生労働省が行っている日本でのうつ病患者数の調査によると
うつ病患として医療機関で受診を行った人数が112万人いると
公表しています。(平成26年時点)

 

 

うつ病は精神病だとか、自分には全く関係のない病だと
勘違いしている人が多いですが

 

 

実はうつ病は誰でもなりうる病気なんです。

 

 

自分には関係ないと思い込んでいる人こそ、注意が必要です。

 

 

うつ病の代表的な症状を身体的症状と精神的症状にわけてみましょう。

 

 

典型的なうつ病の症状
身体的症状 精神的症状

・不眠
・食欲減少
・体重減少
・倦怠感
・口が渇く
・便秘または下痢
・めまいやふらつき
・動悸や息切れ

物事を必要以上に否定的にとらえる
・ゆううつな気持ちになる
・落ち込んだ気分なる
・涙もろくなる
・寂しさを感じる
・興味や関心が高かったものへの無関心
・自己嫌悪

 

 

うつ病の典型的な症状をあげましたが、これらの症状は、特に朝方に
症状が強く現れる場合が多く、夕方になると少し楽になるケースが多いです。

 

 

このことから職場や家庭でも、「たいしたことないのではないか?」と
あまく考えて誤解してしまうことも珍しくありません。

 

 

これらの安易な判断が後々の改善を遅らせたり、最悪の場合には
悪化させてしまう原因になっています。

 

 

実はかなり多くの方が一生に一度、うつ病になると考えられていて
うつ病になる確率は女性なら5人に1人、男性は10人に1人という高い確率です!

 

 

自覚症状が軽微な場合、自分がうつ病にかかっていたことに気がつかないまま
完治してしまったため、うつ病になった経験がないと思い込んでいる人もいます。

 

 

症状が強く出なかったり、軽微できついな?変だな?と感じながらも自然に
症状が軽くなっていき、完治してしまったとしたらラッキーで問題化することはありません。

 

 

しかし、全ての人が簡単に完治していないから問題になっているわけです。

 

 

精神的に不安定になり、肉体的にもバランスを崩してしまうと
もとの生活に戻すだけで大変になってしまいます。

 

 

出産後はホルモンのバランスや体力消費、精神的な不安などが重なり
うつ病になりやすい状態が整ってしまうのです。

 

 

これらの状態でうつ病にかかるケース、これが産後うつという状況です。

 

 

もちろん、全ての人が産後うつになるわけではありませんが、
うつ病にとてもなりやすい状況だという認識が必要なのです。

 

 

産後うつは、うつ病を正しく理解して、対処方法さえわかっていれば
何も恐くないですし、珍しい病気ではないため、研究が進んでおり
対応策はいくらでもあるのです。

 

 

うつ病なんて珍しい特殊な精神病だから自分には関係ない

 

 

こういった知識不足が引き起こす行動や思考が最も危険だと認識しましょう。

 

うつ病は誰でもなる病気!珍しいことではありません!

 

 

 

 

もしかしたら、自分もうつ病かも知れないと感じたら?

 

 

うつ病の典型的な症状である
「物事を必要以上に否定的にとらえてしまう」

 

「不眠が続く」

 

 

これらの症状が出ている場合には、即うつ病だというわけではありませんが
産後うつである可能性を疑ってみてください。

 

 

産後うつの方は、病院に行っても仕方ないとか、まともな医者がいないと
考えてしまう傾向が強いこともわかっています。

 

 

うつ病が原因で自殺して亡くなってしまったしまった方の多くが、うつ病の
専門医を受診していなかったことが近年、明らかになってきています。

 

 

また

 

うつ病=精神病
 変な目で見られるのでは・・・?

 

 

 

という日本特有の精神病患者に対する偏見が、うつ病患者の
専門医受診、検査、治療を大きく遅らせている原因になっています。

 

 

うつ病は精神的な症状から
徐々に肉体的な症状が強くなるという特徴があります。

 

 

肉体的な症状が強く出ていないうちに、例えば不眠などで悩んでいたら
まずは専門医の受診という選択がいいでしょう。

 

うつ病をあまくみない!心配だったら専門医に!

 

 

産後うつと診断されたら、どのような治療をするの?

 

 

専門医の受診を受けた後に、産後うつだと診断された場合

 

「しっかりと休息をとる」

 

「専門医による適切な服薬治療」

 

この2点がうつ病治療の原則と考えられています。

 

 

治療薬には抗うつ薬と呼ばれる薬を使います。
また、医師の判断により睡眠導入剤、安定剤を処方する場合もあります。

 

 

うつ病には脳内神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリンが深く関係している
と考えられていることから、SSRISNRI、というタイプに分類される
抗うつ薬を処方するのが一般的です。

 

 

セロトニンの主な働き
身体に対する機能 精神面に対する機能

・睡眠、体温を調節するといった生理機能
・歩行、呼吸などの身体の運動機能のバランスを整える
・消化管などの運動を活発にする

・人間が起きている時に精神の安定を維持する
・心の変化が起きた時にバランスを整える

 

セロトニンは主に日光を浴びたり、適切な時間、睡眠をとったりすると量が増えます。
また、食事面では肉や乳製品、大豆など、たんぱく質を豊富に含む食品を積極的に
摂取することでも、作られる量が増えることがわかっています。

 

規則正しい生活、そして、栄養価の高い食生活が大事であることがわかります。

 

 

ノルアドレナリンの主な働き
身体に対する機能 精神面に対する機能
・細かい動作や俊敏な運動を可能にする働きがある ・気持ちを高揚させて、ヤル気を出す働きがある

脳内神経伝達物質である、セロトニン、ノルアドレナリンを理解できたところで
抗うつ薬のSSRIとSNRIの性質や特徴を確認してみましょう。

 

 

また、補足として三環系というタイプを処方する専門医もいます。
これは、SSRIとSNRIよりも前に開発された抗うつ薬で、昔から使用されていました。

 

 

抗うつ薬の分類
抗うつ薬の種類 SSRI SNRI

三環系

 

 

主な効果

セロトニンの分泌を高める効果が期待できる。脳の働きを改善する目的で処方 セロトニン、ノルアドレナリンの分泌を高める効果が期待できる。脳の働きを改善する目的で処方 旧タイプの抗うつ薬。主にノルアドレナリンの分泌を高める効果が期待できるが、セロトニンにも作用する。脳の働きを改善する目的で処方

 

副作用

・吐き気など ・尿が出にくくなる

・便秘になる
・口が渇く
・尿が出にくくなる
・頭がボーっとする

 

どのような薬にも共通して言えることですが、効果の効き目や副作用に関しては
個人差があります。

 

 

例えば、強い副作用に悩まされるケースも少なくありません。
服用する量やタイミングを専門医にしっかりと確認するべきでしょう。

 

 

また、抗うつ薬は効果が出るまで、2週間程度と時間がかかる場合が多い
という特徴があります。

 

じっくりと時間とも向き合うことが大切です。

 

 

専門医の判断やケースによっては、睡眠導入剤や安定剤を併用することもあります。
例えば睡眠導入剤などは効果が出るのが早く、継続することによって効き目がなくなって
くるという特徴があります。

 

 

こういった薬を併用して、まずは不眠を軽減させて
毎日の不安やイライラを軽減させるという方法もあります。

 

抗うつ薬は進歩しているが、副作用などの危険性もある

 

 

もしかして産後うつでは?と悩む前に確認すること

 

まだ産後うつではないが、うつ病予防をしておきたい

 

 

不眠やイライラはあるものの、まだ専門医に診てもらうほどではないが
強烈な副作用に悩まされたり、苦しい治療は嫌だと考えるならば
事前に予防する必要があります。

 

 

産後うつは誰にでも起こりえることなので、自分だけは絶対に大丈夫!と
いった安易な判断は絶対に危険ですのでやめましょう。

 

 

まず、うつ病の特徴や性質を理解していただいていれば、何が大切か?
このあたりも、ある程度想像がつくかも知れませんが、まとめてみましょう。

 

 

1.規則正しい生活をおくる

 

これはあくまで理想的な話です。

 

 

現実的には子育てをしながら、夜泣きする子供におっぱいをあげたりと
そうそう規則正しい生活なんておくれません。

 

 

規則正しい生活とは言っても、その目的を考えれば問題は解決できます。

 

 

うつ病の原因はセロトニンの不足でしたね。

 

 

セロトニンを増やすには何が必要だったでしょうか?日光浴と十分な睡眠ですね。

 

何も外出する必要はありませんが、窓からでも日光を浴びることは数分なら
家にいながらでも問題なくできるはずです。

 

 

また、連続して寝れる日は問題ないのですが、子供に朝方起こされてしまったり
寝つきが悪く、十分に睡眠がとれなかった場合には必ず昼寝をしましょう。

 

 

子供と一緒に昼間寝ても問題ありません。
規則正しくとまではいかなくても、可能な限り睡眠時間を確保してください。

 

 

 

もしかして産後うつでは?と悩む前に確認すること

 

2.十分な栄養をとる

 

セロトニンを増やすために必要なのは、主にたんぱく質のでしたね。
産後うつを予防するなら、たんぱく質の豊富な食生活にしていき
栄養価の高い食生活を心がけましょう。

 

 

どうしても、食事だけでは不十分になってしまうという場合には
サプリメントを利用するのも1つの方法です。

 

 

産後うつに効果のあるサプリメントはたくさんありますが
授乳中にも飲めるもの、1種類で十分に産後うつを予防できる
効果の栄養素を取り入れることができるものがいいです。

 

 

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産後うつには絶対になりたくない!という方の予防策としてはおすすめです。

 

もしかして産後うつでは?と悩む前に確認すること

 

 

3.家族や職場に理解をもとめる

 

重症のうつ病患者に多いタイプとして、完璧主義者や几帳面な性格の方が多いと言われています。

 

 

これは、自分の強い責任感や高い能力がこれまでの信頼や実績、イメージを崩してはならない
他の方に迷惑をかけてはいけない。

 

 

自分がしっかりとしなければならない。

 

 

こういった強い意志が、あなたの身体と心にジワジワとダメージを与え、そのダメージが蓄積していくのです。
よって、あなたの長所となっている部分が仇となり、結果的に自分で自分の首をしめてしまうのです。

 

 

家族にあまえましょう。

 

 

親、旦那さん、子供、上司、部下、同僚、友人・・・全員にあまえましょう。

 

 

別に恥ずかしいことでも何でもないです。

 

 

自分の体調を整えたり、しっかりと休み、十分な栄養を補給するとか
そういったことはしっかりと自分の責任でカバーしていけばいいのです。

 

 

子供のことを親にあまえるのも仕方ないです。

 

 

気分がイライラしている時に旦那さんに我慢してもらうことも仕方ないです。

 

 

仕事で上司や部下にフォローしてもらうことも仕方ないです。

 

 

友人に相談にのってもらったり、わがまま聞いてもらうのも今は仕方ないです。

 

 

全て完璧に、全て今までと同じように、全て自分がやりたいように・・・・
これができないとパンクしちゃいます。

 

 

できないことをできるふりして、頑張って本当に肉体も精神も壊しちゃう方が
ずっとずっとカッコ悪いです。

 

 

これは仕方ないとか、そういったレベルの問題ではありません。

 

 

本当に産後うつになってしまったら大変です。

 

 

もっともっと、まわりの人に迷惑をかけることになります。
もっともっと、みっともない自分を晒すことになっちゃいます。

 

 

そんなに無理する必要はありません。

 

 

無理なものは無理なんです。
うつ病になる前に何としても、予防しておきましょう。

 

 

また、万が一うつ病になってしまったら、必ず自分で何とかするのではなく
専門医の治療を受けるようにしましょう。

 

 

 

もしかして産後うつでは?と悩む前に確認すること